誰のものでも無い花

待つことには慣れているから

慣れているけれど

いつだって少し切ないもので

 

大きめの鞄に詰め込んだ荷物を

ひとつひとつ取り出して

元の場所へ戻していく

 

また今度 渡すことにしよう

そんなに急ぎの用事でもないし

そんな気持ちをふわふわ浮かべて

布団かぶって丸まった

 

この世界のものは全部

誰かのもので

この世界のものは全部

誰のものでも無い

 

その意味を知りたくて

何度も考える

その意味を知りたくて

何度も考える

 

元の場所に戻った荷物を

見つめて少しメランコリー

そんな気持ちをゆらゆら抱えて

真夜中で一人 目を閉じた

 

この世界のものは全部

誰かのもので

この世界のものは全部

誰のものでも無い

 

その意味を知りたくて

何度も考える

その意味を知りたくて

 

何度も考える

 

隠すことしかできない気持ちは

たくさんあるけれど

いつだって少し切ないもので

行き場のない気持ちは居場所を探して

夜の空へ帰ってく

白い息が漂った