すきまのせかい

ひとさし指 一本分のすきま

大好きな小説の 文庫本をさし込む

「すこん。」と収まって すきまが埋まる

すきまを埋めて すきまを知る

 

すきまがあるから ちょうどいいんだよ

すきまが無ければ 少し窮屈で

だけどまぁたまには それもいいかなぁ

ぴったりくっつけば あたたかい

 

すきまのせかい ささやかなせかい

そこから何が見えるだろう

あなたのせかい わたしのせかい

すきまがあるから 埋められるね

 

朝と夜のすきまに 夕焼け空のグラデーションを

今日と明日のすきまに 夜空の月と星たちを

あなたとわたしのすきまに 愛と希望とぬくもりを

続いてゆく日々のすきまに 音楽を

 

春と夏のすきまに 舞い散る桜の花びらを

秋と冬のすきまに 金木犀の花束を

 

笑顔と涙のすきまに 優しさたたえる瞳を

声と音のすきまに 紡ぐ言葉の祈りを

あなたとわたしのすきまに 愛と希望とぬくもりを

続いてゆく日々のすきまに 音楽を